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アニサキス症とは
アニサキスは魚介類に寄生する虫です。アニサキスは長さ2~3cm 、太さ0.5~1mmくらいの白色の糸のように見える虫です。魚介類の内臓に寄生しているアニサキスは鮮度が落ちると、内臓から筋肉に移動することが知られています。近年、胃アニサキス症の報道が数多くありますが、急にアニサキスが増えた訳ではありません。日本人がいつから魚の生食をしていたのかわかりませんが、常に一定の割合で胃アニサキス症になっていたものと推測されます。
平成31年は1月21日にシメサバ摂取2日後の胃アニサキス症の方が来院されました。
シメサバ、サンマ、イワシ、イカ、イナダ(ぶりの幼魚)、アジ、サケを食べた後に発症することが多いようです。解凍したお刺身や焼いた魚では発症しません。
当院ではアニサキス症が疑われた方で胃の中が空っぽの場合は当日に内視鏡検査を行います。胃アニサキス症かなと思われた方は食事をせずに来院してください。
アニサキス症の症状
アニサキス症の特徴は、魚介類の生食後数時間して、激しい腹痛、悪心、嘔吐で発症します。夜中に突然痛くなって起きることが多いようです。蕁麻疹を合併したりすることがあります。1週間程度は消化管内に生存します。治療は内視鏡検査を行って除去することです。
アニサキス症の治療症例
平成31年2月21日午前3時に胃痛で起きたとのことで来院されました。胃体下部にアニサキスを確認して生検鉗子で把持しました。
静止画像ですが、動いていました。
昨夜シメサバを食べたとのことで平成31年2月22日に来院されました。この方はアニサキス症3回目とのことです。
やはりシメサバを食べたとのことで平成31年2月24日に来院されました。昨日は定休日で3日続けてアニサキス症の方が来院されました。
回転寿司でいっぱい食べた2日前から痛いとのことで来院されました。食道胃移行部にアニサキスが食い込んでいます。
逆流性食道炎Grade Aも確認できました。
生検鉗子で除去しました。
同時に逆流性食道炎の治療も開始しました。