横浜市神奈川区 消化器内科、内科、外科の
横浜むらきクリニック

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大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

その場でポリープ切除も行っています。

最近男女共に増加している大腸がんの症状は、血便、便秘、下痢、腹痛などあります。大腸がんはほとんどのものが大腸ポリープから発生します。そのため、大腸ポリープを切除することで大腸がんは予防できます。大腸内視鏡検査で早期発見することが大切です。
当院では楽にできますように鎮静剤を使用して大腸内視鏡検査を行っております。
可能な限り大腸ポリープ切除もその時に行っております。

大腸内視鏡検査の流れ(マグコロール)

検査前日

便になりにくい食事を食べてください。検査食もご利用できます。
水・お茶・コーヒー・紅茶は飲んでもかまいませんし、水分はなるべく多く摂ってください。お酒、牛乳は飲まないでください。

マグコロールPをあけて水1800mlをいれます。
ふたをしてよく混ぜます。午後8時頃より1時間ぐらいかけて少しずつ服用してください。前日はマグロコール約半量を服用します。間にお水・お茶を摂ってもかまいません。座ったままでは胃腸の動きが悪くなりますので、少し歩いたり、運動しながら飲むとよろしいです。

寝る前にピコスルファート1本をコップ1杯の水に薄めてお飲みください。
その後にお水・お茶をなるべく摂ってください。いくら飲んでもかまいません。

検査当日

高血圧の方は降圧剤のみ服用してください。
食事はなしです。食べないでください。
午前8時から残りのマグコロールPを振ってから1時間くらいかけて服用してください。座ったままでは胃腸の動きが悪くなりますので、少し歩いたり、運動しながら飲むとよろしいです。
マグコロールを飲み終えたら水を1リットル以上飲んでください。
午前10時30分に排便状態確認のため当院まで電話でご連絡ください。
その後もお水・お茶はいくら飲んでもかまいません。
マニュキュア、指輪、ネックレス、イヤリングはご遠慮ください。
ご自分で自転車・バイク・自動車を運転しての来院はお止めください。

※ご高齢の方はできるだけ付き添いの方と一緒にご来院ください。

大腸内視鏡検査の流れ(モビプレップ)

検査前日

食事は1日検査食を食べて下さい。検査食を食べない場合は、食べても良いもの表にある食材を食べて下さい。水・お茶・コーヒー・紅茶は飲んでかまいませんし、水分はなるべく多く摂って下さい。お酒、牛乳、果肉の入った飲料は飲まないで下さい。

事前に下剤の処方がある方は内服して下さい。

寝る前(22時~23時頃)にピコスルファート1本をコップ1杯の水に薄めてお飲み下さい。その後にお水・お茶は摂ってもかまいません。夜の薬は抗血小板剤や抗凝固剤以外は内服してもかまいません。

検査当日

高血圧の方は降圧剤のみ服用して下さい(6時頃)。
食事はなしです。食べないで下さい。
※午前9時までに一度も排便がない場合はお電話下さい。左の写真がモビプレップです。上の写真がモビプレップです。

モビプレップの作り方は左に書いてあります。午前9時からモビプレップを飲み始めます。座ったままでは胃腸の動きが悪くなりますので、少し歩いたり運動しながら飲んで下さい。
モビプレップを2杯、お水を1杯飲むのを1ステップとします。
10:30までにステップ4まで飲んでいただきます。服用後、排便状態確認のため当院まで電話でご連絡下さい。ステップ4で排便が泥状態・カスがある場合は、ステップ5・ステップ6まで服用して下さい。排便がほぼ透明にならない場合はお電話下さい。きれいになっていない場合はすぐに来院して頂くことがあります。
喉が渇いたら、水500mlまでは飲んで構いません。

マニキュア、指輪、ネックレス、イヤリングはご遠慮下さい。
鎮静剤を使用するため、ヒールの靴やご自分で自転車・バイク・自動車を運転しての来院はお止め下さい。

内視鏡画像

虚血性大腸炎 1

腹痛、下血にて来院されました。2日後に大腸内視鏡検査を行いました。大腸の3方向に発赤、炎症を認めます。

発赤、びらん、炎症があります。虚血性大腸炎という病気です。 便秘、腹痛、下痢、下血の経過で来院されることが多いです。

基礎疾患に動脈硬化、糖尿病などがある人に多いですが、若い女性が発症することもあります。

一過性に経過して良くなることが多いです。脱水に要注意で水分補給が重要です。

虚血性大腸炎 2

左下腹部痛と血便にて来院されました。大腸に発赤、白苔を伴うびらんを認めます。

横行結腸の中央から下後結腸に炎症がありました。虚血性大腸炎の診断です。

左結腸領域の血流障害で起こります。基礎疾患として動脈硬化、腎不全、糖尿病をもってる方が発症しやすいです。

正常に近い部分です。大概は一時的なもので1週間程度でなおりますが、血流障害が強い場合は重症化することがあります。

大腸クローン病

下痢で整腸剤が効かないという患者です。当院でも整腸剤、下痢止めを処方しましたが、お腹が張るとのことで大腸検査を行いました。大腸潰瘍を認めました。

深い縦走潰瘍(たてに長い潰瘍)を所々、非連続性に認めました。

近接像です。クローン病という病気が疑われまして組織生検を行いました。

同部位のNBI画像(青い光を照らした画像)です。病理検査では強い炎症性腸炎でクローン病も疑われるとの診断でした。頑固な下痢が続く方は大腸内視鏡検査をお薦めします。

粘膜下層浸潤がん

便潜血反応陽性の方です。下行結腸に3cmのポリープというより腫瘍を確認しました。

NBI(青い光をあてている状態)で観察しています。IV型~ⅤI型のピットパターンと判断しました。

鉗子という器具で深達度を覧ています。筋層までの浸潤はなさそうです。この場でEMR(内視鏡的粘膜切除術)でも採れそうですが、自重しました。

病理検査は高分化腺癌の診断です。紹介先の病院でESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行いましたが、粘膜下浸潤が判明して腹腔鏡手術が追加されました。

アメーバ腸

3週間前からの粘血便で来院されました。超音波検査にて上行結腸に浮腫を認めて大腸内視鏡を行いました。上行結腸、盲腸に中央に陥凹白苔を伴う隆起がみられます。

胃のたこ疣びらんを思わせる病変が多数みえます。

インジゴカルミン(青い色素)を散布して観察しています。

病理検査にてアメーバ原虫によるアメーバ腸炎と診断されました。HIV陰性でした。

広節裂頭条虫症

便潜血陽性の方の大腸検査を行いました。当日の下剤服用中、2回目の排便時に肛門から虫のような物が出てきたとのことでした。ペットボトルに入れて持ってきてくれました。膿盆というステンレス製の容器に入れてます。

太さ1cm強のゴム紐みたいな物体です。3mぐらいの長さがあります。本でみる広節裂頭条虫にそっくりです。

この断端が頭かもしれません。

医師になって初めて遭遇しました。自ら「サナダ虫」ではないかと小さなペットボトルに入れて持ってきてくれた大腸検査の患者さんに感謝しました。

大腸ポリープの動画説明

平成28年7月3日(日)の午前11時から11時30分、テレビ神奈川で放映されました「消化器内科の現場に密着!医療の現場最前線 in 神奈川」から抜粋しております。