横浜市神奈川区 消化器内科、内科、外科の
横浜むらきクリニック

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生牡蠣でノロウィルスになっています。

ウイルス性胃腸炎の患者が増えています。ノロウイルスは二枚貝の中腸腺という消化管に存在します。ノロウイルスに感染した生がきを食べると人間の小腸で増殖してそれを排出しようとして嘔吐、下痢が始まります。食べてから症状が出るまでの潜伏期は1日~2日です。2月10日に来院された方は9日の仕事が終わってから10人で飲み会に行ったとのことです。生牡蠣を食べることを勧められたのか、強要されたのか、すすんで食べたのか解りませんが、摂食後2日で嘔吐、下痢が出現して来院されました。嘔吐、下痢、脱水が3日程度続きます。症状がおさまってもウィルスが体から排除できるには2~3週間かかる模様です。生牡蠣を食べた人は報いをうけておりますが、食べさせたひとにも相当の責任があります。牡蛎の深部まで85度で1分間の加熱が必要です。スーパーで売られている生食用の牡蛎の抜き取り調査で15%程にノロウイルスが存在することがわかっています。殻付きで新鮮なかきだからウイルスがいないという訳ではありません。同様の確率で存在します。排泄されたウイルスは有機物にくっついて空気中で人間に感染します。保育園で下痢、嘔吐の子供が多くいて、家族が移ってしまうことも多いです。